今日は朝5時に起きて、介護福祉士の模試の勉強を頑張りましたよ!
今日の晩ごはんは、ミネストローネスパゲッティーを作るつもりです!!
2026年9月16日(水)なぜ、認知症の人は家に帰りたがるのか?
恩蔵絢子&永島徹 p310〜p330抜粋
アシストポイント
不安な感情が伝わってしまったら。・・・・
安心できる話としてご本人に提案してみましょう。
ご本人の思い:
ご家族に心配かけたくない!
家族に心配をかけたくないと言うご本人は、不安そうな家族の顔を見ると、なおさら大丈夫だよと言いたくなってしまうもの。
家族にしてみたら、大丈夫ではないから、その対策を考えようとしているのに、これでは話にならないと、ますます不安な感情が募って、お互いに不安が増すばかり。
アシストポイントは、暑い夏の間だけでも、涼しいところに移って過ごしてもらえると(自分たちも)安心なんだと言うように、不安な話ではなく、安心できる話としてご本人に提案することです。安心という言葉を使うことで、ご本人も受け入れやすいでしょう。
安心なんだ
事例24
なぜ、サービスを拒否するのか。
良平さん男性83歳、要介護1アルツハイマー型認知症、娘と2人暮らし
娘さんと2人暮らしの良平さんは、数年前から物忘れなどが目立ってきていましたが、一昨年に妻が亡くなると、自宅に閉じこもるようになり、それまでやっていた畑仕事にも出なくなってしまいました。
着の身着のままで自宅にこもっている父を心配し、このままでは大変なことになると考えた。娘さんは、要介護認定を受ける手続きを進め、デイサービスの利用が決まりました。けれど、迎えに来たスタッフに良平さんは、うちは間に合ってる、自分はどこも悪くないとかとして頑として腰を上げません。
そんな様子に、お父さん、またそんなこと言って!と呆れたように肩を落とす娘さんでした。
脳科学からの解説
認知症の人の自己認識は正常。
アルツハイマー型認知症の人の自己認識は、正常だと言うことが明らかになっています。
皆さんは、自分の能力は、他人と比べてどのあたりだと思いますか?
多くの人よりも、ものすごく能力が高いですか?
それとも低いですか?
図23は、能力の分布と人数を表した図です。
学校で受けた算数やここのテストを思い出してください。
100点を取る人は、稀で、0点を取る人も稀でしょう。
平均点のあたりは大体の人がいます。
この図で言うと、50点周りに多くの人がいます。あなたはこの図の中で、どのあたりに位置すると思いますか?
あなたの日常能力は50点よりも高いですか?それとも低いですか?
図23:能力の見積り
自分の能力は大体どのくらいか?平均(50点に設定)の周りに多くの人がいて、ものすごくできる人はわずかで、ものすごくできない人もわずかだとすると、自分は大体どのあたりに位置するか、と聞く。みんなと同じ位と思う人は、矢印の位置を示す。
認知症の人にこのような図を見せて、自分はどのあたりにすると思いますかと尋ねると、アルツハイマー型認知症の人は、自分の能力は50点よりも低いところにある、と答える人が多かったです。つまり、自分は多くの人よりも能力が低くなっていると理解しており、自分で自分の状態をわからなくなったりなどはしていないと言うことを示されました。
そのため、良平さんがデイサービスなどに行くことに対して、うちは間に合っているとおっしゃるのは、自分が今まで通りに暮らしていく事は難しくなっているとわかっているけれども、そういう状態の自分を受け入れられないということなのです。誰でも病気だと理解はできても、それをすんなり受けられるわけではないでしょう。受けられるようになるには時間と助けが必要なのです。
認知症や施設に対して多くの人が持っているイメージが、いまだに何もできなくなってしまう病気だとか、老いてから行く場所と言った。悪いものだからこそ、どうしても拒否してしまうところがあるのでしょう。
また、良平さんの場合は、娘さんと2人暮らしとの事。父と娘の関係は特に難しいのかもしれません。自分が何かできなくなったということで、娘に面倒をかけるわけにはいかないと言う気持ちが強く、しっかりしなくてはと思うからこそ、自分はどこも悪くないと言う発言になるのででしょう。
あるいは、奥様が亡くなって、気力が落ちてしまったからこそ、もう自分について何かしてもらう必要はないよと娘や他人の勧めを拒絶しているのかもしれません。
認知症に関係なく、人には、自分にとって必ず良いとは言えない状態を、このままで良いのだと正当化する心の働きがあります。
ストックホルム症候群と呼ばれるもので、例えば、人質事件の被害者となった人が、自分を人質にした犯人に対して、この人が食事くれるのだし、この人がいないと、自分は生きていけないのだと思い込むようになって、犯人をかばう振る舞いをすることがあると知られています。良くない状態を変えると言うよりも、その状態に適応してしまうことを選ぶのです。
対策としては、そういう状態の中にいるよりも、良い選択肢があるんだと伝えていくことです。
実際に1度、施設に見学に行くことができれば、他の人を見て楽しそう、自分もここに通うことができそうかもと言う気持ちが生まれるかもしれません。それに、やっぱり嫌だ、自分が行きたくないと言っても根気よく促して、何回か通うことができると、そこに慣れることができて楽しいと感じることがあります。1回断られても、本当に良いことだと思うならば、続けて誘ってみると良いと思います。
施設なんて、絶対に嫌だと言っていた人が、施設に行くことが楽しみなことがあるのです。
家族の感じる必要性と、ご本人の感じる必要性が違うので、時に本人抜きで施設利用が始まってしまうことがあります。実際助けが必要な量を考えるとご本人の納得前に動き出すのは、仕方がないことなのかもしれません。しかし、もしも見学ができるのならば、出来る限りご本人と一緒に行きましょう。そして、必ずご本人の反応を見てください。また、慣れない環境に無理に通わされて、最初のうちは、とても不安定になったり、生活の中で失敗が増えたりすることもあるでしょう。しかし、例えば、数ヶ月様子を見ると、徐々に慣れて、家の中の生活も落ち着いていくかもしれません。
ただし、もしもそれでどんどん調子が悪化するようならば、そこは本当にその人に合わないところなのかもしれません。
習い事などと同じで、新しい挑戦をしてみる事は良いことなので、やってみて、しかし、数ヶ月しても調子が悪いならば、止めると言うのはいかがでしょうか。長い間様子を見ることによって、本人の意思が確かめられることがあるのです。施設に行くと、家族以外の人に会えることで、脳に多くの刺激を与えることになります。
家族というのが幸せなのではないか、家族は面倒を見なければならないのではないかと思い込んで、施設に行ってもらうことに抵抗を感じる人も多いかもしれません。しかし、実は家にいると、いつも同じ刺激しか入ってこないことになります。とても慣れた1つの場所で、いつも同じ人と会って、暮らすことになり、逆にストレスになるのです。
そのため、ご本人は何かやりたいと思って、外に出て行こうとしてしまったり、家族もその人のためだけに使っていることでイライラすることが増え、家族全体の幸福度が下がってしまいます。アルツハイマー型認知症の人は、社会的感受性が健康な人と変わりません。せっかく残っている社会性を維持し、新しい刺激を得るために、施設に行くこと、新しい習慣ができる事は基本的にとても良いことなんです。施設は本人や家族にとって安心の場であり、新しい刺激が得られる場所と考えてはいかがでしょうか。
もちろん、施設に限らず、家族以外の人に会う事は楽しいことばかりではなく、摩擦もあるかもしれません。理解されなかったり、悪口を言われたり、喧嘩したり、悲しいことが起こるかもしれません。しかし、人間が社会生活を送る上で、必ず摩擦はあるものです。人に合わなければ起こらないことが生じ、脳はそれに何とか対処しようとがんばります。それにより社会性がより維持されやすくなるところがあるのです。
アシストポイント
サービスを拒否してしまったら・・・・
ご本人の安心が最優先。
ご本人らしさがはっきりできるような機会を選んでいきましょう。
ご本人の思い:
不安になる事はしたくない
家族の心配や不安から始めるサービスの利用開始は、ご本人が蚊帳の外になりがちです。
本人としては、自分を抜きに勝手に進められても、断るのは当然でしょう。
自分のことどこかにやろうとしていると被害的になってしまう場合もあります。家族は良かれと思っても、これでは逆効果。
アシストポイントは、拒否しているご本人の思いに目を向けることです。
拒否は本人の不安や自信がなくなっている状態の表現と考えられます。
サービスの利用は、ご本人の安心が最優先です。デイサービスなども、事業所ごとに特色あります。
実施しているプログラムの内容や雰囲気など本人と一緒に見学、確認して、できれば本人に選んでもらうようにしましょう。
なお、1日のうちに複数の施設をかけ足で見学に行くことを勧めできません。ご本人の混乱が強くなるばかりで、利用したいと言う気持ちになれないでしょう。ご家族は先に見学して、ここぞ!と言う施設が見つかれば、事前に施設側と打ち合わせをして、ご本人が安心して見学に行けるようにすることが大切です。
コラム
新規にサービスを利用する方に、施設側が関わるポイント
ご本人が自尊心を脅かされないための配慮が不可欠
その一、安心して出かけるための配慮。
初めての場所、よく知らない人ばかりがいるところに訪れる事は、誰にとっても不安なもの。見当識障害などで、出かける曜日や時間、場所などを把握することが、苦手な認知症の方にとって、通所も大きな混乱のきっかけになり得ます。
サービス利用は最初が肝心。少しでも安心して出かけるようにするために、当日迎えに行くスタッフなど、直接関わる人が、前もって尋ねて、ご本人との波長合わせができると良いですね。
その2安心して過ごしていただくための配慮。
食事、排泄、衣類の着脱などの日常の生活行為について、自宅での様子を伺っておきましょう。
ここで言う生活行為の様子とは、AD L (自立、一部介助、全介助と言った基本情報の項目の視点とは少し違います。
習慣や癖といった視点から把握していくと言うことです。
それにより、ご本人のいつものスペースを尊重し、指示できる声かけや対応が可能になります。
その3意欲の向上につながるための配慮。
お仲間との交流、機能訓練、レクレーションなどの場面でも、自信をなくしてしまうことのないように、ご本人の苦手なこと、得意なことを理解しておきましょう。また、施設での様々な場面は、用意された環境やプログラムに利用が者が合わせるのではなく、ご自身のやりたいことに自らの力を発揮して取り組んでもらう機会になるようしていきましょう。
例えば、歌うことが苦手でも、いつも取るのが得意だと言うことがわかっていたら、指揮を取っていただく機会を作ることができますね。
レクレーションは、自身を活性化させるための大切な機会です。スタッフは、利用者1人が持っている力を発揮できるようにアシストしていきましょう。
その4自宅でも安定して過ごしていただくための配慮。
自宅に戻ってからの対応も重要です。ありがちなのが、サービス利用後のご本人の様子を伺うと、かえって落ち着かなくなってしまった、イライラして機嫌が悪くなったと言う家族からの返答。そうなってしまうのは、家族はデイサービスでの過ごし方が気になるあまりに、何をしたの?何を食べたの?など質問ぜめにしてしまうことが原因かもしれません。ご本人にとっては、混乱してしまうばかりです。新しい場所に通い始めると、しばらくの間は落ち着かないのが当然かもしれないので、帰ってきて、いつもと様子が多く変わらなかった。まずはオッケーと言うと
ご家族は心配なこと、気になることの確認は、連絡のノートやスタッフとの直接のやりとりで行っていくことをあらかじめお伝えしておきましょう。
事例25
なぜ、デイサービスに行くと、帰りたがるのか?
スイさん、女性、要介護2、アルツハイマー型認知症、夫婦2人暮らし
アルツハイマー型認知症の方は、自分の事が出来ていない事を認めたくなくて、ディサービスに行きたくないと言うので、楽しい事を提案して上げて、
不安を取り除くようにして上げて下さいね!!
田澤 美雪 &田中 深雪
