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サービス担当者会議のお話しを書いてみました。

2026年10月2日(金) P180〜p210抜粋 永島 徹

まずは①担当者会議の目的を伝え、ケアプラン議案などを参加者に説明します。この説明を受け、次に主役である利用者や家族から自分たちの状況説明などを話してもらいます。(②発言1)。

ただし、利用者や家族は緊張や慣れないことから、まとまりのない発言になることもありますので、ケアマネージャーが愛の手を入れることも必要です。続いて各専門職に専門的な見地から意見を述べてもらえます。(③発言2)これらを踏まえて4まとめと残された課題等の確認になります。

まとめでは、専門職からの発言と利用者、家族の思いを交えて、これからの支援についてわかりやすく簡潔に伝えて、参加者の確認を得るようにします。

この時、すぐに対応策が出せない場合や、経過を見ていかなくてはわからない課題があった場合は、記録表等に残しておきます。(詳しくは第4章0 3、04で解説) 関係資料には、ページや番号を見やすく付しておきます。資料の説明をする時、どの資料にどの箇所を説明してんのか、わかりやすくする配慮です。

ファイルなどに閉じているケアマネージャーはいますが、経費と手間を考え、無理のないように準備してください。

ケアマネジャーは他の専門職より先に会場入りし、雰囲気作りの準備をします。最初に会議の目的や流れ、終了時間を伝えると、参加者は会議全体のイメージが分かり、集中して参加しやすくなります。特に専門職にとっては、他の仕事のスケジュール調整もしやすくなります。

自己紹介と相互確認。

担当者会議を始めるにあたり、参加者に自己紹介してもらいます。特に初対面のときには、お互いを知るためにも必要な確認作業です。

だし、初回以降で既に顔なじみになっている場合は、省略して進行していきましょう。

毎回、自己紹介を行うケアマネージャーもいますが、時間は有効ですので、効率的に進めるようにします。

一方、参加者の総合確認という意味で、ケアマネージャーは各サービス提供事業者がこの支援体制の中でどのような役割になってるのかを紹介します。

体制の全体を把握しているケアマネジャーが説明することで、サービス提供事業者同士の理解も含まり、今後の連携も取りやすくなります

利用者の状態に配慮した相互確認。

担当者会議は本人主体が原則です。またお互いの役割を理解し合うためにも相互理解は重要ですが、利用者の状態によっては、臨機応変に行っていく必要があります。

認知症で調子が不安定な人の場合

認知症で調子が不安定な人の場合、突然多くの人が集まってくると、興奮気味になってしまうことがあります。このような状況では、一同が集まったところで相互確認をしましょうとはいきません。認知症の方の場合は、会議そのものが大きな刺激になり、不安定さを助長させないような配慮が大切です。

このようなケースの担当者会議は、まるで潮の満ち引きのようなイメージで集まり、さりげなく互いに確認し合うと言う方法を取ると良いでしょう。

ケアマネージャーは、サービス担当者会議における前の準備の段階で、時間差で少しずつ集まってくるように、事前に参加者に告げておきます。少しずつ人が増えてくることで、本人にとっては急激な場面変化にならず、刺激を減らすことができます。事前にこの会議の目的、検討した支援の方法、各々の事業者にお願いしたい点なども伝えておき、調整(資料配布)しておくことで、その場では、利用者が安心できるように話しかける雰囲気で、簡単な確認で済ますことができます。

こうした配慮の中、担当者会議に集まってきた関係者は、まるで知り合いの家にお茶飲みの人が集まって、世間話をしているような雰囲気を出していきます。このような方法を取ることで、改めて自宅で生活している利用者の様子を観察することもでき、サービスを提供する専門職たちが、利用者の日常生活について、共通理解を持てる機会にもなります。

そして、会議を終える時にも、まとめや次回の確認等はさりがなく行い、参加者は1人ずつ潮が引いていくようにその場所から離れていきます。最後に残るのは、ケアマネージャーになります。参加者が去った後の利用者の様子もしっかり観察しましょう。具体的なやりとりは第5章04の逐語録を参考にしてください。

難病や末期癌などの人の場合

自分の体調は、自分が1番理解しています。ケアマネージャーは以前に利用者からの調子が安定する時間を聞くなどして、出来る限り利用者が参加しやすい時間帯で会議を設定します。

夕方や夜間の会議では、1日の疲れや心労なども影響しますし、夕暮れから気持ちが落ち込んでしまう人もいますので、日中の明るい時間に設定することをお勧めします。

それでも、本人の負担が大きいと感じられる場合は、話し合う内容にもよりますが、家族と専門職だけで会議を行うと言う判断も必要です。

また、本人の病態認識によって確認できる内容も変わってきます。緩和ケアやターミナルケアについて、関係者間で具体的な役割を確認する必要が出てきますが、本人とともにその確認をするときには、気持ちや体調にさらなる配慮が必要です。利用者の心身に負担をかけすぎないように、短時間で検討して支援内容を確認するようにします。

リスクマネージメントの視点からの相互確認。

生活支援の場では、リスクマネジメントをとっておく必要があります。それは利用者や家族だけでなく、関わる専門職にとっても安心して生活支援に携わるためでもあります。関係者が。担当者会議で、連絡方法を確認しておくことをお勧めします。

通常の連絡方法と対応。

平素から利用者や家族に連絡をする場合の連絡先や方法を確認しておきます。

通常のサービスの流れの中で、ちょっとした連絡や調整が必要になったときの電話番号や電話がつながる時間、連絡方法の希望などを伺っておきます。

また、サービス提供事業者(デイサービスなど)によっては、連絡帳、サービス提供記録表といったものを用意して、提供したサービス内容を記録とともに業者や家族に伝えることもあります。そのため、この連絡通路を利用者や家族の状況考慮して、どのように扱い連絡を取っていくのか確認が必要です。

緊急の連絡方法と対応

利用者が急変した場合の連絡方法を確認しておきます。急変はいつ起こるか分かりません。急変事の緊急連絡先と連絡の優先順位を決めておきます。

また、ターミナルを迎えている利用者の場合は、専門職同士の連絡方法も確認しておくことで、より一層、円滑な連携が図れます。

先輩からのアドバイス。

利用者や家族と専門職を調整する際、何か起きたらすぐに、ケアマネージャーに連絡すると言う連絡系統では、緊急時の対応は追いつきません。

例えば、ターミナルケアを在宅で行っている場合、緊急時のファーストコールは訪問看護にしておくと良いでしょう。

ここにケアマネージャーが入ってしまうことで、医療機関への連絡が遅くなってしまう恐れがあります。あくまでも、利用者やその家族の状況を確認して、緊急対応に備えましょう。

ケアプランの原案の説明と、検討事項の共有。

参加者の紹介、相互確認の後は、いよいよ会議の本題に入っていきます。会議の目的を提示し、利用者の意見を確認していきます。

会議の基本的な流れ、(図表3−1)の中では、4ケアプランケアの説明と検討事項の共有を進めていく過程になります。

配布した会議の次第(図表3−2)を活用して、速やかにケアプラン提案を踏まえ、会議の目的を説明します。

そして、検討、確認する内容(議題)について進行していきます。この内容については、関係者に前もって周知して根回ししていることから、あせらず滑舌良く伝えましょう。

実際に検討確認を進めていくには、専門用語やわかりにくい表現は使わないようにし、利用者や家族でもわかる言葉を使って説明することが大切です

このような配慮は、誰もが状況やサービス内容を理解し、それによって前向きな発言が増え、参加者同士がお互いの意見に共鳴し合えるような進行を可能にさせます。

意見確認の順番は利用者・家族から

意見は会議の主人公である利用者、家族から話してもらう。

会議の目的やケアプラン、原案等の説明後は、参加者に発言を求めていきます。ケアマネジャーによっては、デイサービスはどうですか?ショートステイはどうですかと言うように、サービス提供事業者に意見を求める人がいます。ですが、基本的には会議の主人公である利用者、家族から話してもらいましょう。時間の制約はありますが、当事者の自由な発言から、私たち専門職は気遣ったなかった面(ストレングス)を知ることになり、結果として

主体性を活かした支援の実現につながります。ただし、利用者や家族の発言は若干趣旨とずれる内容になることもあるかもしれません。その時にはケアマネージャーが本題に戻すサポートをすることも必要です。

また、認知症の人などを介護する家族は、本人が気にしてしまうような事を、ストレートに表現する場合があります。それがきっかけで、こんな雰囲気になってしまうこともあるので、フォローを入れたり、利用者の様子に気を配りましょう。

専門職は医療職→介護職の順で発言してもらう。

次に、身体に関することを医療専門職に発言してもらいます。なぜ医療職から発言してもらうかと言うと、緊急対応で退席してしまうことがあるからです。

ケアマネジャーは、専門職の発言を利用者や家族がどのように聞いているか、表情や様子を観察します。専門職の言葉は、励ましにもなりますが、ときには誤解を与えてしまうことがあります。

そしてそれは、業者や家族の表情に現れます。この心の動きをつぶさに観察し、ケアマネジャーが必要に応じてフォローや追加の説明、確認を加えることにより、利用者、家族とサービス提供事業者が良好な関係を築けていけるように働きかけていきます。こうしたこともケアマネージャーの大切な役割です。

追加意見がない確認する。

会議の進行がスムーズで、時間的に余裕があれば、参加者に追加意見がないか、支援内容に再度調整が必要な事はないかなど再確認しましょう。

発言の少なかった方に、意見や疑問がないか、発言を促すのも良いでしょう。こうすることで、参加者全員が会議の内容をより明確に理解できますし、参加した充実考えることができます。

聞き上手になる。

アクティブリスニングのポイント

多くの有効な発言をしてもらうためにも、会議の進行役であるケアマネージャーが上手になることが大切です。

相手が心を開き、もっと話したいと思うような聞き方にアクティブリスニングと言う方法があります。

アクティブリスニングは積極的傾聴と言う意味で、注意深く相手の話を聞いている姿勢を言葉と態度で積極的に表していくことで、相手が話しやすい状況を作っていきます。

ケアマネジャーは生活支援の専門職として、利用者や家族に対して、何が的確なアドバイスをしなければとか、何か情報を与えなければならないなどと考えがちです。しかし、ときには利用者や家族はしっかりと話を聞いてもらえた、自分の気持ちを理解してもらえたと感じることが心の支えになるのです。

アクティブリスニングのメリット

アクティブリスニングのメリットは、次のように言われています。

積極的に聞いてることをアピールできる。

よく聴いてくれると言う安心感を与えることができる。

確認しながら聞くので、勘違いや行き違いが減る。

自分の集中力をアップできる。

話し手に考える間を与えるので、穏やかに話し合える

腕組みや足組は絶対にしてはいけません。こうした仕草は、相手に対して防衛や拒絶の際になってしまいます。

ペンを回したり、髪に手をやるなどの細かな癖も、相手に落ち着かない雰囲気を与え、居心地の悪さが伝わってしまいます。

距離感の感じ方は人それぞれですが、面と向かって話をすることに、威圧感を覚えてしまう人もいます。相手の動作を観察して、心地よい距離感を測っていけるようにしましょう。

アクティブリスニングの伝え方

声のトーンを相手に合わせていくことが大切です。利用者や家族が声高に表現の不満や大変さを表現したとします。それに対してケアマネージャーが冷静に落ち着いた頃のトーンで相槌を打ったら、相手はどのように感じるでしょうか。

声高に自分の感情を表したことに指定的な態度をとられたと感じてしまうでしょう。

そして、感情を自然に表しにくくなってしまいます。

サービス担当者会議は、ケアーマネージャーが冷静に落ち着いて、利用者さんや、家族のお話しを聞いて上げて下さいね。田澤 美雪&田中 深雪

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