今日は、キッチンマットを洗って気分もスッキリ!
今日は、お盆だったので、母が大好きだったお刺身で、お刺身丼を作りました。
2026年8月15日(土)晴れ時々雨時々曇り 茂木 健一郎
書く習慣で脳は本気になる P282〜p290抜粋
終わりに
言葉をものにするとは、言葉が利子を生み出すということです。
言葉の利子とは、ある言葉をある時期につかむと、それが利回り何%という利子を生むということ。
言うなれば、自分の願いを書いておくと、やがてそれが達成された時には利子を伴って自分に帰ってくるということです。
僕にとって利子を生む出してくれた言葉はクオリアでした。
クオリアを自分のものにしたことで、僕の人生は明からかに変わりました。
クオリア以前、クオリア以後と分けられるかもしれません。
クオリア以前の僕には、芸術や文学に興味があってもそれを語る言葉やアプ
ローチの仕方がもありませんでした。
クオリアという言葉をつかんだことによって、芸術や文学への見方がある程度確立していきます。
僕が学生の頃には日本経済がバブルの時期だったので、賞金100万円ぐらいの懸賞がついた論文の募集が新聞や雑誌にたくさんありました。
生命論とか情報論なんかがテーマになっているものを片端から見つけてきては応募して、100倍とか200倍ぐらいの倍率のもので一席になったりしたのです。言うなれば、懸賞論文荒らしみたいなことをしていました。
アルバイトや懸賞論文で稼いだ金を、宵越しの金は持たないではありませんが、オペラや歌舞伎鑑賞、旅行には全て注ぎ込んでいました。
見たいものや聴きたいものに自分を触れさせていようと思い、常にアンテナを張っていきました。
その時は、歌舞伎を観ても、歌舞伎の本質ってなんだろう、現代に歌舞伎をやる意味はなんだろうと、真剣に考えていました。
僕にとっては歌舞伎、あるいはオペラについて真剣に考えることと、生命の本質について考察することは同じだったのです。
しかし、科学の研究をやっていたときの言葉と芸術に触れた時の言葉は全く違っていて、その断裂に悩み続けていました。
科学者は自分がプライベートで何を感じようと、実験や理論を作る時には関係ないものとして扱う。
なぜ自分が人生で経験してきたことが仕事には反映されないんだろう?とずっと考えていたのですが、クオリアを思いついた時、脳の問題と芸術とが自分の中で同じ言葉で語れるようになります。
例えば。絵画の見方にしてもそれまでは、この絵は、〇〇という画家が描いたもので△△派の影響を受けているといったような解説をする風潮があったものを、絵に向き合うときは、自分の中に生まれるクオリアに向き合うことが全てなのだという態度が取れるようになりました。
クオリアという言葉を使って芸術や文化に関する仕事の依頼が来るようになりました。
クオリアという言葉の利子で、自分の仕事の幅が広がっていきます。
自分が普段どんな言葉を使って生きているかで、人生は変わってきます。
言葉にはそれだけの力があります。
力のある言葉からは利子が生まれます。
それは僕だけではなく、誰の身の上にも起こることです。
本書の締めくくりとして、僕がキャスターを務めたNHKのプロフェッしょなる 仕事の流儀という番組に、ご出演いただいたある方の言葉を紹介しましょう。
私は失敗することは絶対にない。なぜなら、私は成功するまで挑戦し続けるから、成功する途中で失敗するのは、失敗のうちに入らない。
諦めなければ、それは失敗ではありません。
北海道登別の温泉でビールを飲みながら、脳と言葉、書くとはどういうことかについて思考を巡らせたことが、本書の出発点です。
実は脳と言葉の関係について本格的に考察したのは僕にとって初めての
ことでした。半年あまりあれこれと考えているうちに、予想がつかないキーワードが飛び出したり、僕自身が自分の人生を振り返ってセレンでピティーを発見したりして、とても楽しいことが起こりました。おそらく本書をお読みの方も夢や目標を言葉にして書いたり、自伝を書いたりしているうち夢をつかむという体験をしていただけるのではないでしょうか。
本書を読んでくださった読者の方が夢や願いを言葉にして書くことで、それが実現することを心から祈っています。
新書版終わりに
もし本にも、夢があるとしたら・・・。
おそらく本の夢は、一人でも多くの人の手に渡り読まれることではないでしょうか。
あるいは読んだ人の役に立ち、その人の夢に実現に貢献することかもしれません。
著者としての夢も、同じです。
自分の出した本が読者の人生の本の少しでもいいから、役に立つことができれば、こんなに嬉しいことはありません。
その夢を実現するために、僕はこれまで本を書いてきましたし、これからもその活動を続けていきます。
本の寿命は長いようで短いし、短いようで長い。
元々は脳をやる気にさせるたった1つの習慣として刊行された本が、九年で新書として生まれ変わることになりました。
しかも前回よりバージョンアップして・・・
以前の脳をやる気にさせるたった1つの習慣も多くの人に愛読されましたが、新書化をきっかけに、より多くの人の目に触れるチャンスを得ることができました。
一人でも多くの人に行き届いて、本書の夢GA実現することを切望してやみません。
この本は書くことをテーマにしたものです。
現代は、書く技術(スキル)さえあれば、世界のどこにいても仕事ができるし、生きていけるという素晴らしい時代です。
書くという行動を通じて、無意識にアクセスし、自分の中にあるポテンシャルを解放して、夢を実現することもできます。
また、書いたものをインターネットで世界中に発信することは、自分自身を大きく成長させます。
書いて脳は本気にさせましょう。書いてあなたの中のポテンシャルを解放しましょう。
あなたの中にある書く力が目覚めて、自分の人生を思う通りに動かせるようになれば、著者として、望外の喜びです。
新書化に当たっては、元の本の編集者であり今回も様々な心配りをくださった岩崎英彦さんと、廣済堂出版の川崎優子さんのご尽力がありました。
お二人の存在なくして、本書が新たな命を得ることはありませんでした。
ここに感謝申し上げます。
読者の皆様、最後までお読みくださり、ありがとうございます。
幸福を祈ります。
私も、いつか本を出版できるように、他の方々の本を読んで、勉強をし、
皆さんにブログやインターネットで、こんな本もありますという紹介をしていきたいと思ってます。
